はじめに

この記事では、広告リンクから成果が達成された(購入された/お申込みされた、etc.)はずなのに、成果としてRecommect上で認識されず、報酬が発生しないといったケースについて解説いたします。

Recommectが成果達成を判定する仕組み

Recommectは、簡潔に説明すると、以下の仕組みで成果の発生を判定しています。

📌 ユーザーが広告をクリックした後

「広告クリック時の情報」(クリックされた広告の紹介者は誰なのか・クリックされた広告はどれなのか)を、広告クリックユーザーが利用しているブラウザに対して一時的に保管します。

📌 ユーザーが成果を達成した後

「成果達成時の情報」(成果達成された広告の紹介者は誰なのか・成果達成された広告はどれなのか)を取得します。

📌 成果達成の判定

ブラウザに一時保管されていた「広告クリック時の情報」を取り出して「成果達成時の情報」と一致するかどうか照合して成果発生を判定します。

広告クリック時のブラウザ「広告クリック時の情報」が保管された状態です。
成果達成時のブラウザ「広告クリック時の情報」がブラウザに保管された状態で、新たに「成果達成時の情報」を取得します。
成果達成の判定ブラウザ内に保管された「広告クリック時の情報」と「成果達成時の情報」が一致したら、成果達成として判定します。

詳細な仕組みについては以下のページにて解説しておりますのでご参照ください。

Recommectが成果達成と判定しないケース具体例

広告リンクをクリックしたブラウザと、成果を達成したブラウザが異なる

Recommectは、前述のとおり広告クリック時のブラウザへ「広告クリック時の情報」を保管しますが、成果達成時のブラウザが異なる場合、成果達成と同時に行う最後の判定時に「広告クリック時の情報」がブラウザから取得できずに成果達成判定ができません。

広告クリック時のブラウザ「広告クリック時の情報」が保管された状態です。
成果達成時のブラウザ広告クリック時のブラウザとは異なるブラウザの場合、「広告クリック時の情報」がそのブラウザには保管されていません。
「成果達成時の情報」のみ取得されます。
成果達成後の判定「広告クリック時の情報」が「成果達成時の情報」を取得したブラウザに保管されておらず存在しないため、
ブラウザ内の「広告クリック時の情報」と「成果達成時の情報」が一致しないので、成果達成として判定されません。

広告リンクをクリックした端末と、成果を達成した端末が異なる

Recommectは、前述のとおり広告クリック時のブラウザへ「広告クリック時の情報」を保管しますが、保管場所は端末のブラウザ内です。

別端末から成果達成をした場合、ブラウザの種類が同じであったとしても、成果達成した端末のブラウザには「広告クリック時の情報」が保存されていないため成果達成判定ができません。

広告クリック時のブラウザ「広告クリック時の情報」が保管された状態です。
成果達成時のブラウザ広告クリック時の端末とは異なる端末の場合、ブラウザの種類は同じであっても「広告クリック時の情報」がそのブラウザには保管されていません。
「成果達成時の情報」のみ取得されます。
成果達成後の判定「広告クリック時の情報」が「成果達成時の情報」を取得したブラウザに保管されておらず存在しないため、
ブラウザ内の「広告クリック時の情報」と「成果達成時の情報」が一致しないので、成果達成として判定されません。

広告リンクをクリックしてから、成果を達成するまでに時間が経ちすぎている

Recommectは、前述のとおり広告クリック後に、ブラウザへ「広告クリック時の情報」を保管しますが、各社ブラウザの仕様や方針によって情報を保管しておける期間は各々限定されています。

例えば、iPhone等に搭載されているApple社製のSafariブラウザの仕様では最大で7日で保管していた情報は消えてしまいます。

最後の判定時に「広告クリック時の情報」がブラウザから既に削除されていた場合、成果達成判定ができません。

※ ユーザーがブラウザ動作を軽くするため等でCookie削除を行った場合等においても、保管されていた情報は消えてしまいます。

広告クリック時のブラウザ「広告クリック時の情報」が保管された状態です。
成果達成時のブラウザ広告クリックから時間が経ちすぎ保管期限を超えたため、「広告クリック時の情報」が消えています。
「成果達成時の情報」のみ取得されます。
成果達成後の判定「広告クリック時の情報」がブラウザに保管されておらず存在しないため、
ブラウザ内の「広告クリック時の情報」と「成果達成時の情報」が一致しないので、成果達成として判定されません。

ユーザーのブラウザやセキュリティソフト等の設定でCookieが拒否されている

Recommectは、前述のとおり広告クリック後に、ブラウザへ「広告クリック時の情報」を保管しようとしますが、ユーザーが利用しているブラウザの設定、あるいはセキュリティソフトの設定などでCookieを拒否している場合は、広告がクリックされたという情報をブラウザに保管することができません。

そのため、最後の判定時に「広告クリック時の情報」がブラウザに保管されていない状態のため、成果達成判定ができません。

広告クリック時のブラウザユーザーの個人設定により情報を保管する動作が拒否されているため、
「広告クリック時の情報」の保管ができません。
成果達成時のブラウザ「広告クリック時の情報」が保管されていません。
឴「成果達成時の情報」のみ取得されます。
成果達成後の判定「広告クリック時の情報」がブラウザに保管されておらず存在しないため、
ブラウザ内の「広告クリック時の情報」と「成果達成時の情報」が一致しないので、成果達成として判定されません。

他の紹介者の広告リンクを最後に踏んだ場合

Recommectは、前述のとおり広告クリック後に、ブラウザへ「広告クリック時の情報」を保管しようとしますが、広告クリックユーザーが一度広告をクリックした後に、更に他の広告紹介者の同一広告もクリック場合、広告紹介者識別情報は最後にクリックした広告紹介者の情報で都度上書きされます。

そのため、最後に「広告クリック時の情報」として記録された広告紹介者の成果として判定されます。

広告クリック時のブラウザ最初に広告紹介者Aの広告がクリックされ、次に広告紹介者Bの同一広告がクリックされた場合、
広告紹介者Bの広告がクリックされたとして「広告クリック時の情報」が上書き更新されます。
成果達成時のブラウザ឴「広告クリック時の情報」(広告紹介者B)がブラウザに保管された状態で、新たに「成果達成時の情報」(広告紹介者B)を取得します。
成果達成後の判定広告紹介者Bの成果として判定されます。
(最初にユーザーが広告をクリックした広告紹介者Aの成果ではなく、最終的に成果達成をさせた広告紹介者Bの成果として判定)

終わりに

成果達成と判定されないケースは多岐にわたり、それぞれのケースには広告クリックユーザーのブラウザ操作や端末設定などさまざまな要素が絡むことが考えられます。

広告クリックユーザーの具体的な操作履歴を追跡することは法的な制約も存在し、弊社側での詳細な調査も困難となりますこと予めご理解とご了承をいただけますようお願い申し上げます。