はじめに

ITPとは?

ITP(Intelligent Tracking Prevention)とは、Apple社のWebブラウザである「Safari」に搭載されたトラッキング防止機能で、機械学習を用いてCookieを判別し、ユーザーが望まないトラッキングを防止するものです。

ITP(Intelligent Tracking Prevention)対応について

この ITP は、2022年11月1日現在、ITP2.3 が適用されており、Safari だけでなく Chrome などのメジャーなブラウザでもトラッキングを防ぐ方向で対策が進んでいます。

多くのアフィリエイト計測では、Cookie や localStorage を使った情報保持方式が採用されており、Recommect も同様の方針をとっております。その中でも、Cookie の発行方法によっては、情報保持期間が短くなる問題があるため、Recommect でも ITP2.3 に対応できる仕組みを提供しています。

ITP2.3環境下での Cookie の種類と保持期間

同一ドメインで発行した Cookie を 1st Party Cookie(ファーストパーティクッキー)と呼びます。

その中でも、ブラウザで発行された Cookie と、同一ドメインのサーバーから発行された Cookie で Cookie の保持期間が異なります。

ブラウザで発行された Cookie1日間(最大7日間)
同一ドメインのサーバーから発行された Cookie30日間

Recommect の ITP 対応方針

Recommect はITP対応として、大きく分けて2種類の成果計測方式をとっています。

1️⃣ ブラウザにタグを埋め込むだけで計測できる仕組み

図における広告主のECサイト に 着地点タグ を埋め込むことで、rmt_sid, rmt_ad_id を Cookie および localStorage に保持します。

この方式の場合、7日間の情報の保持 が期待できます。

上記情報を保持した状態で、ユーザーが「購入完了ページ」(サンクスページ)に到達すると、成果地点タグ がリアクションし、成果が発生します。

2️⃣ 1に加え、同一ドメインのサーバーサイドから Cookie を発行する仕組み

1️⃣ に加え、図における広告主のECサイトに 着地点タグ を埋め込んだファイルと同階層へ「Cookie発行ファイル」を配置することで、rmt_sid, rmt_ad_id をサーバーサイドから発行した Cookie にも保存します。

この方式の場合、30日間の情報の保持 が期待できるようになります。

終わりに

Cookie発行ファイルを用いた広告の設定方法については、以下のページをご確認ください。