はじめに

この記事では、Lステップやエルメを利用した場合の「LINE公式アカウント友だち登録完了」を成果地点として報酬を発生させる設定の方法について説明します。

※ LステップやL Message(以下、エルメ)とは、自社で運用しているLINE公式アカウントと連携させて、配信機能を追加したり詳細な分析をしたりできる拡張ツールのひとつです。

前提条件

LINE連携の場合、友達追加完了と同時に報酬を発生させることはできません
そのため、ユーザーが友達登録を完了し、はじめてLINEトークルームに入った後に自動送信される最初のメッセージ(あいさつメッセージ)でRecommectへ一度誘導し成果を発生させる必要があります。
そのためユーザーが必ず興味を持ってRecommectへのリンクをクリックいただける特典配布等の用意が事前に必要となります。

※ このURLがクリックされない場合、CV が計測されず、成果報酬が発生しません。

基本の設定方法

基本の設定方法では、成果地点を外部クーポンページや、外部動画サイト等のページを特典とすることでのユーザーのクリックを誘う方法を紹介します。

基本 - Recommect側準備

1. 広告作成

以下2点を指定して、広告を作成してください。

基本情報>成果報酬の種類:「金額」

リンク設定>URL:LINE友だち登録用URL

リンク設定>サンクスページのURL:友だち登録後のユーザーが、あいさつメッセージを見た際に、興味を持って必ずクリックしていただけるURL

2. CV設定にアクセス

広告リストメニューから作成した広告の「C឴V設定」ボタンを押してください。

3. 「成果地点URL」をRecommectから取得する

LINE連携の場合は、「リンク方式」を利用します。
リンク方式タブを選択し、「成果地点URLをコピー」をクリックして取得してください。

4. 取得した「成果地点URL」末尾に「?openExternalBrowser=1」を追記して修正する

Recommectから取得した成果地点URL末尾に
?openExternalBrowser=1
を追加して控えておいてください。

この追記をせずLINEに配信した場合、LINEの内蔵ブラウザで広告が開かれるため、Recommectが成果地点到達を検知できない可能性が高いのでご注意ください。

基本 - Lステップ/エルメ側準備

5. Lステップ / エルメで、あいさつメッセージへ「追記修正した成果地点URL」を追加する

「?openExternalBrowser=1」を追記した「成果地点URL」を、各サービスのあいさつメッセージが設定できるページへ追加してください。

各サービス内のあいさつメッセージ設定方法については、「Lステップ あいさつメッセージ」などといった形でWEB検索いただくと、各サービスの公式ページで最新の設定方法が公開されているのでご確認ください。

参考(2024年7月現在の公式ページ)
Lステップ公式マニュアルページ
エルメ公式マニュアルページ

応用編

友達登録後のあいさつメッセージの成果地点URLを踏むと、自動的にLINE上で続きのメッセージが配信される仕組みも作成できます。
このパターンは、ユーザーがあいさつメッセージに表示されたURLにアクセスすると、自動的にLINE→Recommect→成果発生→LINEと自動的にリダイレクトして戻って来る流れとなります。

少し複雑なのでLINE上でユーザーに見えるどの部分を作成しているかの図を用いて説明致します。

応用編 - 成果地点URLにアクセスした後にLINEトークルームへ戻す方法

1. Lステップ / エルメで、流入経路URL①をつくる

Lステップ / エルメで、流入経路URL①を作成します。

ここで作成する流入経路URL①でユーザーが初めてLINEのトークルームに友達として入ってくる想定です。

この流入経路URL①で友達追加された場合、
画像のようなRecommect の成果地点URLが含まれる、初めてのあいさつメッセージが自動送信されるように設定してください。

※ Recommect の成果地点URLにつきましてはこの後の手順3にて作成いたしますので、一旦仮置きしてください。

2. Lステップ / エルメで、流入経路URL②をつくる

Lステップ / エルメで、①とは別の新規の流入経路URLをもう一つ作成します。

この流入経路URL②で友達追加された場合、
画像のような、流入経路URL①で配信されるあいさつメッセージの続きのメッセージが自動送信されるように設定してください。

流入経路URL②で続きのメッセージが配信される仕組み

本来であれば流入経路URLは友達登録をさせるためのURLですが、すでにユーザーが友達登録されている状態で流入経路URL②にアクセスする想定のため、友達登録ページに遷移せず、そのままLINEのトークルームに戻ってきます。

そのため、この流入経路URL②で友達登録されたときのあいさつメッセージを「①の続きのメッセージ」に設定しておくことで会話が自然に流れます。

3. Recommectで広告を作成し、成果地点URLを取得する

基本 - Recommect側準備の1~4を行います。

1.広告作成時のリンク設定では以下のとおり設定ください。

リンク設定>URL:LINE友だち登録用URL(流入経路URL①)

リンク設定>サンクスページのURL:流入経路URL②

ワンポイント

作成する広告をアンケート機能のついた「フォーム広告」にすると、ユーザーの属性情報を更に取得しマーケティングに役立てることができます。

フォーム広告を利用した場合、アンケートに回答完了していただかないと成果発生となりませんので、質問数が少なく数秒で完了できる手軽なアンケートでの作成をおすすめします。

4. Lステップ / エルメで、流入経路URL①で配信されるメッセージに、Recommectの成果地点URLを追記する

手順1で作成した流入経路URL①のメッセージを編集して、手順3で作成したRecommectの成果地点URLが表示されるよう修正してください。

※「?openExternalBrowser=1」の追記を忘れないようにお気をつけください

データ取得編

LINEのユーザー名を取得したい場合、成果地点URLの末尾に追記した「?openExternalBrowser=1」の後に続けて更に追記を行うことでLINEの登録情報から抽出が可能になります。

LINEのユーザー名(識別データ)を取得する方法

1. Recommectの広告作成/編集画面で「識別データを設定する」画面を開く

広告作成/編集画面で「識別データと自動承認の設定」トグルを開き、「識別データを設定する」ボタンをクリックしてください。

2. 識別データに「名前」を設定し、保存する

「データの種類」で「名前」を選択してください。
データ名「名前」とキー名「name」が自動入力されたことを確認して、広告を保存してください。

3. 成果地点URL末尾に更に追記を行い、Lステップ / エルメで名前タグを設定する

?openExternalBrowser=1を追加した成果地点URLの末尾へ、
更に&name=を追加し、その後ろに名前タグを挿入してください。

Lステップの場合、URL設定は「このメッセージではURLを短縮しない」にチェックを入れて保存してください。

エルメの場合、URL設定は「このメッセージでは入力したそのままのURLを利用する」にチェックを入れて保存ください。

終わりに

LINE公式アカウント友だち登録完了で正しく報酬を発生させるためには、あいさつメッセージに表示させる成果地点URLを正しく設定し、且つユーザーに確実にクリックいただくことが重要になります。

このURLがクリックされないと CV が計測されませんので、ユーザーが思わずクリックしたくなるよう特典を用意する等工夫してみてくださいね。